今、日本には実はかなり深刻な問題があります。
内閣府が実施した令和元年度の「子共・若者の意識に関する調査」の、「自分は役に立たないと感じるか」という質問に対して、2人に1人が「あてはまる」と答えているのです。
この結果、あなたは、どう感じますか?
ouca代表の田村が、このことに対して「居心地の悪さ」「どうにかしたい」という意識が働くのは、盲ろう者である祖母の一言が頭の中に残っているからです。
2018年のある日のことでした。
祖母が、「目も見えない耳も聞こえない役立たずな人間だからスクラップに出してくれ」と言ったのです。
目と耳に障がいがあり、生きづらさを感じている祖母。でも、障がいのあるなしにかかわらず、この社会には「自分は役に立たない」と強く感じている人がとても多いのです。
「どうしたら、人々の生きづらさを減らすことができるんだろう?」
「どうしたら、「自分は人の役に立てている」という人を増やすことができるんだろう?」
この祖母の一言から、そんなふうに考え始めるようになります。
その後、縫製士として働く中で、約1年後の2019年のある日、この2冊の本に出会い、感銘を受けたのです。
【インクルーシブデザイン】という言葉との出会いでした。
これまで商品・サービスの開発に際に、意見を求められてこなかった障がい者、高齢者、妊婦などの「マイノリティ」。課題・生きづらさを感じている立場の方に商品・サービス開発段階から参加してもらうことで、これまでにない「みんなにとって良いもの」を作り出していける。そんな手法がインクルーシブデザインであることを知りました。
「これだ!これなら、課題や生きづらさを抱えている人が役に立つことができるし、
みんなの価値にしていけるのでは!?」
無限大の可能性を感じたことを覚えています。
この【インクルーシブデザイン】という手法を用いて作り出したのが、minamoやインナーです。
先月号ではminamoの制作過程についてお届けしていました。oucaでは、プロダクトを開発する際は、まず、ヒアリング会やアンケートを実施し、課題や困りごと、生きづらさを聞かせていただいています。
「誰かの生きづらさを、みんなの価値へ」
oucaは「感謝・感動・優しさ」という行動理念を掲げています。この思いに添って「誰もが人生を謳歌できる社会」を目指しているのです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
2月号は短くさらっとまとめました。笑
前回長かったからね...。
3月は、別れや出会いの季節。あなたの大切な方へ、「離れても人生oucaしようね」と想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
そうそう!2月23日に配信された、プレジデントオンラインというビジネス系WEBマガジンに取り上げられました。代表田村の極貧生活時代も...!こちらから
次回3月号は
インナー開発・SAKURAさんとの出会いのお話です。
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