皆さま、こんにちは。寒さ厳しい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、ソフトブラとショーツ各種の染色に取り入れた【ボタニカルダイ】についてお話しさせてください。
ボタニカルダイとは日本古来の染色技術を進化させたものです。
ボタニカルダイと草木染めは草木や花など自然のものから染料をつくり着色する点では同じですが、使っている割合が異なります。
草木染めでは天然染料を20パーセント程度使用し、色を定着させるために多くの薬剤(鉄やアルミ等)を使用します。
一方ボタニカルダイは、特殊なタンパク質性の糊を使用することによって天然成分を繊維に付着させることが可能です。そのため、90パーセント以上の割合で天然染料を維持できます。さらにボタニカルダイは、色素の色止めをするために使われる媒染剤を使用せず、ごく微量の化学染料しか使用していないため、草木染めに比べると色が鮮やかで長持ちします。
なぜこの染色方法を取り入れたかというと、均一でない不揃いな自然の色の中にある「心地よさ」を、ランジェリーを身につけていただく方にも感じていただければという思いがあったからです。
自然の染料で染めると色むらが出来ます。天然染料と化学染料で染めた二つのものを用意しどちらの色が良いかと問われると、多くの人は「理由は分からないが、天然染料の方がいい。」という実験結果があります。無意識で、「なんか良い」と感じるこの感覚を、oucaでは大事にしたいと考えています。
自然界に仕込まれた色のゆらぎに心地よさを感じてほしい。化学染料でパキッと均一に染まった色とはちがう、一つ一つ違う味を持った色は、温かみがあり、同じ色でも同じものは一つとしてありません。それは私たち人間にも置き換えることができます。私たちもまた一人として同じ人は存在しない、一人一人かけがえのない存在です。「白黒はっきりつけたい」という世の中の風潮には時折り、息苦しさを感じます。そんな世の中をいきる女性たちに、同じ色なんてない、不揃いの色のゆらぎには、「あなたはそのままでいいんだよ」というメッセージとともに、そっと身に纏う人に寄り添えるランジェリーにと、思いを込めてつくりました。
「自然からうまれる色のゆらぎ。身につける心地よさ」
感じて頂けたら嬉しいです。
Commentaires